やまと心を詠ずる歌
私たちは、いつも心に何かしらの悩みや煩わしさを感じています。そしてそれは、望みや願いという想いにかたちを変えて、心の底から「祈りたい!」という気持ちを生み出します。 病気を治したい。厄をはらいたい。また、商売が繁盛しますように、家の中が無事でありますように、身体が健康でありますように……実にさまざまな願いを抱きます。
そんな祈りや願い、切なる想いを、心やすらぐ音にたくしたのが密厳流のご詠歌です。密厳流のご詠歌は、これまで多くの人々が念じてきた祈りや願いが「ぎゅっ」とつまっています。その旋律をひとたび口にすれば、心に抱く願いを叶えてくれる仏の世界があらわになります。仏の世界を讃えて、仏の世界に足を踏み入れれば、心の安らぎと感極まる感覚にあなたは包まれます。そんな不思議な心地を味わえるのが、密厳流のご詠歌です。
仏の教えはむずかしくて、堅苦しいものかも知れません。しかし、これまでにも救いを求める衆生の無数の手に、さまざまな仏さまが救いの手を差し伸べてきました。例えば、観音さま・お地蔵さま・お不動さま……その他にも真言密教の曼荼羅世界に説かれる多くの仏さまが、 迷える人たちの望みや願いをすくい取ってきました。
密厳流のご詠歌には、そうした多くの仏さまやお釈迦さま、お大師さまを讃える曲がいくつも創られ、迷える人々を待っていてくれます。こうしたご詠歌をお唱えするたびに、あなたの目の前には、仏の世界(曼荼羅)が現れ、ずーっと、はるか彼方にまで広がってゆくのです。この仏の世界に包まれる時、心に念じた願いには、いつの間にか光明が差し込んで、あなたには生きる力が満ちあふれます。
密厳流のご詠歌では「至心奉詠(ししんほうえい)」を心がけます。声が良いとか、歌の上手い下手を気にすることは少しもありません。それよりも、心が強く思うこと、念じること、そうした深い想いを腹から声にすればいいのです。あなたの心の奥深くにある祈りや願いを、密厳流のご詠歌にしてお唱えすれば、仏の救いの手が差し伸べられ、いつかその想いが叶うことになるのです。
