真言宗智山派吉祥院珍珠山

仏教コラム

わかりやすくQ&Aお寺(菩提寺)はどんなところだろう?

Q1お寺、菩提寺にあるものは・・・・・・?
 お寺は、菩提寺とも言います。お檀家さんのお墓があるお寺を菩提寺と呼びます。皆さんのご先祖さまの魂をとむらっている(お墓のある)ところです。菩提とは“さとり”を意味します。さとりとは、仏さまの境地のことです。つまり、仏となったご先祖さま、亡き人をご供養するところがお墓であり、そのお墓のあるところが菩提寺です。
 ですから、皆さんの菩提寺・吉祥院にはお墓があります。それと同時に、吉祥院の最も大切な場所は、ご本尊さまをおまつりしているご本堂です。本堂は仏さま(本尊さま)が住む建物で、吉祥院は毘沙門天さまをご本尊におまつりしています。この仏さまの世界をあらわにした空間で、願いごとをお祈りしたり、亡き人をご供養したりするのです。
Q2お寺は何をするところ?
 吉祥院はお檀家さんや毘沙門さまを信仰する多くの皆さんが集まります。ですから、礼拝する所や控え室やさまざまな部屋が必要になります。寺務所や住職の住むところもあります。また、時を知らせる鐘楼堂や、慰霊碑、板碑などもあります。このように色々な設備がありますから、お掃除(作務)も大切な仕事となります。
 お寺では、お檀家さんのご先祖さまをご供養する年回忌のご法事を行ないます。また、皆さんのご家族にご不幸があれば、通夜・葬儀を執行します。さらには、皆さんのお墓やお仏壇が新しくなる際には、開眼供養を行ないますし、古くなったお守りやお札などのお焚きあげも行ないます。
Q3お寺に行くと何ができるの?
 年間を通じて恒例となる行事が行なわれて、檀信徒の皆さんがお寺の門をくぐる機会をなるべく多くします。新春の法話会、春の彼岸法要(塔婆総供養)、花まつり子ども会、お施餓鬼み魂まつり、夏休み・たいけん道場、秋の彼岸写経会、除夜の鐘など、その他にもさまざまな催事が皆さんをお待ちしています。
 また、ご詠歌の会と瞑想・満月の会は毎週・隔週で開かれています。
ご詠歌は、吉祥院の年中行事に彩りを添え、巡礼などでも心に染み入る響きを奏でます。瞑想は、静かに座って呼吸を深くして、身体のリフレッシュに驚くほど効果的です。また、吉祥院では檀信徒のための相談室を設けて、皆さんのご質問にお応えして、お話を聴く機会をつくっています。あなたの望みに応える何かがあるかも知れません。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

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